昨年度も日本国内だけでなく世界中で自然災害が続き、ニュージーランドでの大地震では、死者が約200人以上にも達し、その中には日本人20数名も含まれており、多くの命が喪われました。また、いまだ世界各地で紛争やテロ行為が横行し、罪もない多くの命が奪われています。そして、昨年11月におきた北朝鮮の韓国攻撃も多くの犠牲者が出ました。これ以上北朝鮮の横暴は許されず、いまだに解決されていない拉致問題を含め、関係国との連携と協調をさらに高めて、経済制裁だけではなく対話による前進と、さらには国交正常化に向けた具体的な日本政府の行動が求められているところです。
北方領土問題は40年以上も返還運動を展開していますが、具体的な進展は未だに見られない状況です。そして、メドベージェフ大統領が、戦後初の北方領土訪問をした事により、ロシアとの平和条約締結を含む領土交渉が、大幅な後退を避けられない見通しとなりました。
北方領土に最も近くである北海道に住む私たちが、引き続き北方領土四島返還への強い思いを訴えながら、他の領土問題でもある尖閣諸島や竹島問題等も考慮し、力強く運動を展開していくことが必要です。毎年、人的被害、貧困・飢餓による犠牲者は数千万人にもなり、尊い命が喪われています。
世界平和のため、一人でも多くの命を救うため、仲間との議論の中から私たちができることを見出し、それを1つずつ着実に取り組んでいくことが大切だと考えます。私たちや私たちの後輩が、安心して暮らせる平和で明るい社会づくりを目指し、広い視野を持って運動を展開していくことが大切です。
昨年度末の3月11日に、戦後観測史上最大のマグニチュード9.0の大地震が、東日本に起こり、東北をはじめ全国各地においても多くの仲間が被災者となりました。そして、私たち北海道でも地震や津波の被害があり、家や倉庫をなくした仲間もいます。
日本列島は多くの活断層があり、地震に強く復興が早いインフラ整備が求められるとともに、各々が「自分の身は自分で守る」という意識を常に持ち、対策と準備をより早く進める必要があります。
地域活動団体である私たちも今日までの経験を活かし、互いに励まし合いながら出来る限りの事を行い、一日も早い復興に向けて活動をすることが大切です。
国政においても昨年8月の参議院選挙の結果、ねじれ国会となり民主党政権は公約としてあげていた、こども手当・高速道路無料化等が思うように進まず、財源問題も浮上し、公約の見直しが迫られています。そして、民主党政権に変わっても「政治と金」の問題は減ることはなく、支持率の下落を止めることはあまり出来ませんでした。今年は、北海道知事選挙、そして、道議会議員選挙がありますので、私たち国民の意見を政治に反映させるためにも各政党の政策をしっかりと見極めて、投票行動に結び付けていくことが大切です。
昨年も原油の高騰によって、ガソリン・灯油等の価格上昇があり、道内・国内の運送業をはじめとする企業経営を圧迫しました。このような環境のなか、物価の高騰が私たちの生活に影響を与え、私たち青年団の中にも少なからず活動に支障をきたしている現状があります。
私たちは、この厳しい中でも互いに労働環境を語り合うことによって、勤労青年の共通の課題や労働の権利を学び、仕事と青年団活動の両立を実現できるように努力することが必要です。
昨年4月から支庁再編がおこなわれ、総合振興局および振興局が設置されました。私たち青年団も社会教育団体の一員として、今後の地域づくりにどのように関わっていくのかを真剣に議論していく必要があります。国や各自治体が財政危機を抱えている今、道青協としても自主財源の確保を議論していかなければなりません。道教委とも連携をとり、様々な団体や企業の補助事業を模索しながら、情報提供に努めていきたいと考えます。
青少年を取り巻く環境は、長引く経済不況や急速に進む少子高齢化、情報化社会の進展により大きく変化しており、若年無業者問題をはじめとして、青少年による犯罪の増加、凶悪化、低年齢化に拍車をかけています。更には幼児虐待や児童殺傷事件などの青少年が、犯罪の被害者や加害者となることが多くなっています。このことから、私たちは命の尊さや生きる喜び、思いやり等の豊かな心の育成にも努めていかなければなりません。
私たちの周りには、多種多様な社会問題があり、様々な情報が氾濫していることから、冷静に見極め判断していくことが必要であり求められています。今年度の私たちが活動していく上での様々な問題を議論していくことで、豊かで思いやりのある地域づくりを目指し活動と運動を展開していくことが大切です。
道青協は、道内の加盟団で構成された組織です。加盟市町村団の意見を集約した加盟団の代表者によって協議し、各種の問題や課題を明確にし、道青協としての活動・運動をつくり展開していきます。そして、日本青年団協議会に加盟することで、全国的なネットワークを持ち、世界や日本全体の情勢に対して、目を向けて一緒になって活動・運動を展開していく団体であります。昨年度は、札青協の加盟もありましたが、想像以上に青年団や団員の減少、低迷が進んでいます。
道青協を運営していく上で、市町村団の活性化は不可欠であり、加盟団のリーダー育成並びに発掘が求められています。昨年度に引き続き加盟団の地域においての話し合いの機会を多くつくり、互いに意識を高めていくことで、人材育成へとつなげていきます。また、急速に進む情報化社会の発達により、個人志向や価値観の多種多様化による組織や団体活動に対する意識が離れていることも低迷の原因のひとつなので、今一度一人ひとりの力を集めて1つにし、助け合うことで喜びや感動を分かち合うことができる青年団活動を広めていかなければならないと考えます。
青年団活動を通じて、自分づくりから仲間づくり、そして、地域づくりにつなげていくとともに、地域にとって大切な青年団をより一層広めていくために主体的、積極的に地域社会に参画していくことが重要と考え、平成22年度の総括を踏まえながら、今年度は、「発展と思いやり」をテーマに掲げ、共に考え、共に語り合い、共に活動することで会員一人ひとりの意識をより高くもち、そこからさらに組織強化・拡大へとつなげ、広げていくことで、青年団の活動・運動を盛り上げていきたいと考えます。