プラティオどどーーっん!!

 

去年の暮れに、「そ、そんな大きなネブトがいるんすか!」と云ってしまったことが発端で、えりママさんから頂く事になってしまったプラティ(プラティオドンネブト)。。。。ミンダネ(ミンダナオネブト)の2〜3倍の大きさと星形内歯にあこがれつつ、幼虫飼育がスタートしました。

  • プラティのうわさ話

    ●5つの亜種(原名亜種を含めて6種)がいる。日本に多く出回っているのはイリアン産のleopldi
    ●ミンダナオネブトと同じで累代させやすい。爆産危惧種。
    ●幼虫期間は約半年ぐらい?
    ●30ミリ台後半になると、「星形内歯」が拝めるらしい(いわゆるオノツキ)。
    ●マット産みだが、産卵木にも産卵するらしい。
    ●わりと気性が荒く♀殺しもあるらしい。
    ●オオクワのように、潜洞性もあるらしい。

飼育記録。
2004/1/9 我が家に到着。「イリアン」と書かれているのでleopldiと思われる。F5幼虫(初令〜2令)がプリンカップで6頭。ほかに、卵18個が入ったプリンが1つ。割出は昨年の12月。


▼1/19 卵が幾つか孵化している。

▼2/15 幼虫6頭、大きめプリンに移動しマットを追加(追加したのは、他の幼虫の使い回しのくぬぎマット)

▼2/29 「クワリウム」に幼虫を移動し、多頭飼育とする。プリンカップの6頭中、1頭が落ちており、残りは3令に。卵18個は、10頭程度孵化していたようだが、3頭しか残っていなかった。こちらは2令。合計8頭を「クワリウム」へ。(マットはPCファーブルの「金クヌギ白枯熟成 中粒子マット PROタイプ)

▼6/7 それまで、ケース側面から時たま見えていた幼虫の姿が、気が付けば全然見えなくなった。クワリウムなんかに入れてしまったので、簡単に割り出すことができない。。。
地上にボコボコと穴があいているので、羽化したのか?とも思うのですが、ゼリーを置いて昼夜観察しても全然姿が見えない。。もしかして交尾中。。。?

▼6/19 夜中。クワリウム側面の地中に、成虫♀を1頭発見!

▼7/6 地上を徘徊している♀1頭を発見!計測せずに戻してしまいましたが(すぐに潜ってしまった)、25ミリくらいでしょうか。ミンダネに較べて活動的で、手のひらに乗せても活発に歩きまわる。

▼7/25 ♀が2頭、徘徊しているのを発見。

▼8/19 ♀が1頭、徘徊しているのを発見。
今まで、
♂は一度も見ていない。あと、6月頃からゼリーを入れているが、後食した気配は一切なし。

▼8/29 こないだから徘徊している♀(小さめ)、クワリウムのガラスの隙間から脱走し、室内で発見されました。この機会に、ミニプラケに移動。

▼9/6 夜、クワリウムをふと見ると、プラティオドンネブトが3頭、外へ出ようと暴れてるではないですか!先に脱走した1頭とあわせ、全部で4頭。しかも♀ばかり。先の1頭はミンダネの大きめの♀程度の大きさでしたが、今日の3頭はそれより一回り〜二回り大きめです。やはりあとから羽化したせい?それとも産卵後地上に出てきたのっかな?あれ、そういえば、♂が1頭もいないぞ〜〜!と、謎は深まるばかりです。


▼9/7 クワリウムの片隅、登り木の陰に、♂を発見!

そんなわけで、とうとう暴いてみることにしました!



まずはクワリウム解体。左置にMO5枚用ケースを2つ並べ、スチロール板をのせた上に、コルクの固まりを載せてあります。硬めの産卵木を登り木がわりに1本半金具でつないで、マットの中に立ててあります。
マットが劣化とともに容積が少なくなり、最初は見えなかったスチロールが露出してきています。
とりあえず朽木を地面から引っこ抜いてみました。地中に埋まっていたのは、下の0.5本分の部分です。

埋まっていた部分の朽木。樹皮が浮いているのでめくってみると、初令幼虫が!うーんやはり既に産卵していたらしい^^;。孵化後半月程度って感じですか。

部分の拡大写真。やはり材にも産むのね。材は割り出すには硬過ぎるのでこのまま様子見します。
何頭くらい潜っているのか^^;;。。。





上モノをすべて撤去してみると、左置のMOケースの上に、♂発見!



その後、更にオスメス1頭づつ発見。これで7頭。。。でも、確か幼虫は8頭いたはず。。。。と、最後の1頭は「もしかして!」と思ってチェックしたコルクの穴の中に潜り込んでいました!やはり潜洞性があったのでした^^。

で、最終的に、♂3♀5。♂はいちおうすべて大歯です。



繭玉も出てきました。さすがにデカイです。



この間、初令幼虫もポロポロと発見。マットから10数頭出てきました。
ここから先は、初令幼虫割出しモード。マットをひと掴みづつ、慎重にチェックしていきました。すると突然、
ぐにゅっとした感触が。。。え、3令幼虫!?、まだ羽化していない個体がいたのか!


と思ったのもつかの間、出るわ出るわ^^、大きめの幼虫が沢山出てきました。だはは。


3令が7頭、2令が5頭。。
やはり
6月頃(約半年)に、親たちは羽化していたのですね^^。6月下旬くらいからF6(次世代)が孵化していたようです。後食しなくても交尾・産卵へ進んでいく、さすがネブトっす。



さて計測。♂は29、28、28ミリ。♀は最大が24ミリってところ。♂はすべて内歯がありますが、極小なため星形にはなっていませんでした。残念^^;


それでも割と立派です。しかもミンダネとくらべ、とても活動的。


回収した♂をプリンカップに入れておいたら、いきなりケンカ始めました^^;大アゴで挟んで持ち上げたり。スジ並に気性が荒いですねえ。

しかも今度は♂同士で、、、おいおい^^;





うーん、かわいいかもしれない。



クワリウムは再セットして、ミヤマを離して観賞しています^^。


と、いうわけで、30ミリアップもしませんでしたが、まあ、無事羽化ということで。
がんばってブリードして、次世代に期待します(あ、もう産まれてたんだ。。。だは。)