KwAの飼育室








本日(8/14月曜)は、お盆休みの最大イベント、ゲンモ採集OFFです。

思えば昨年は情報不足・準備不足もあって結局成果を出せずに終わってしまったゲンモ採集。それが今年7月初旬、クワ採集に入った山で偶然にも(クワ探しのポイントを間違え)手つかずの池(というか水たまり)でゲンモを見つけ、幼虫を持ち帰ることができたわけです。

今回は準備万端。不安材料は、水たまりが涸れていないかということと、KwAがちょっと気合い入りすぎということ(爆”)です。

参加者は言わずと知れた、KwAとけんぱさんのみ(爆”)。けんぱさんが迎えに来てくれ、10時にKwA宅を出発。情報交換をしながら“あの水場”に向かいます。




クワ話も交えつつも、やはり話題はゲンモ方面へ。けんぱさんは、多くの幼虫が羽化後、あの水場を飛び立ってしまっているのでは?と懸念します。水があるとしても、成虫のエサの問題があるからです。(それはKwAも考えていました。なんせただの水たまり、魚がいるわけではないので。)


そして現地入り。目的のポイントは初夏にくらべ植物が繁茂していますが、それでも葉と葉の間から水面が見えます。水場は涸れていませんでした。やはり水源は雪解け湧水のようです。のぞき込んで見ると、




一面、エゾサンショウウオの幼生。
前回もオタマ(エゾサンショウウオ、エゾアカガエル)をたくさん見たのですが。そうか。これならエサ問題も解決。ゲンモはいるはず!意気が上がる2人^^。




時刻は12時頃。平地より強い、焼け付くような日射しの中、採集準備にかかります。
けんぱさんは魚キラー、コマセカゴ×2、ペットボトルトラップ×1。KwAは4個のペットボトルトラップと、釣り竿1本。エサはKwAがニボシとイワシ、けんぱさんは練り餌とエビのむき身。

水場は最大で奥行き3m程度。幅10m以下で、両端は浅くなっておわっているので有効範囲はさらに狭まります。深さは1mそこそこ。底は腐葉土が堆積しているようです。
向かって右手がやや深く、岸も開けています。そこをメインにトラップ類を仕掛け、やや浅く植物に覆われている左側、さらに浅くなっている左端にも、ペットボトルトラップを配置することにしました。タモ(玉網)も構えています。

合い言葉は、「掬(すく)ったら水場から離れる!」です(爆”)。
(↑前回、いきなり成虫をゲットし、タモから掴み上げたけんぱさんが、成虫を水面に落としてしまいそれきりだった^^;)

こちらはメインの右側水面。


水面をよく見ると、たまに幼虫の姿が見えます。まずは幼虫確保が始まりました(お互い、口には出さないが、成虫の成果を危ぶんでいる^^;)。ともに飼育していた3令幼虫の上陸に失敗し、★にしているのでリベンジです。自然下の幼虫は、この水場のエサの豊富さを物語るようにとても大きく、持ち帰ったらすぐにでも蛹化しそうです。


KwAは左側水面に釣り竿を伸ばしているので、たまにそちらを覗きながらけんぱさんに話しかけます。けんぱさんは右側に陣どり、日射しで見にくい水面に目をこらします。






午後1時を回り、太陽が山の反対側に回り込みはじめ、水面がいくぶん見やすくなりました。

「いた!」

けんぱさんがタモをふるいます!
水面を横切って泳いでいた個体をゲットしました!タモをもったまま水面から離れるけんぱさん。

タモの中では、ゲンゴロウが暴れています。ひっくり返して腹面で確認。
ゲンモ(タダゲンモ)です!初ゲット!満面笑みのけんぱさんとがっちり握手!
足かけ2年目、やっと念願のゲンモをゲットしました^^!



けんぱさん曰く、「これは目を離さず水面を見ているしかない」ということで、
KwAも左側に陣取り、長期戦の構えをとりました。




さらに数分後、けんぱさんが2匹目をゲット!やはり水面を泳いでいたとのことで、今のところトラップやエサの効果は、ないようです。。。

ここから長期戦に入ります。2時、3時・・・時間は過ぎていきますが、エゾアカガエルが横切ったのみ。あとは夜まで無理なのか(ゲンモは夜行性)。。。





KwAの陣取った左側のペットボトルトラップの中のニボシが動いています!目をこらすと、どうやらサンショウウオ幼生が迷い込んだよう。とりあえず回収してみると、なんと2齢幼虫が暴れています。偶然迷い込んだのか、ニボシにひかれたのか。
さらに左手、最も浅い場所に置いたトラップを見てみると、こちらにはとても大きな3齢幼虫が入っていました。ただし、エサのイワシの脂で水面に油膜ができたせいか、残念ながらボトルの中で溺れていました。。。

※この後回収したけんぱさんのペットボトルトラップ(エサはエビのむき身)には、2匹の幼虫が入っていました。活きエサでなくても効果があるのでしょうか?偶然入ってしまったとも考えられますが、他の生物(アメンボ他の水生昆虫や、無数に泳いでいるサンショウウオ幼生)は一切入っていないのが不思議です。。。





時間だけが経過していきます。けんぱさんの2匹がいなければ、煮詰まってしまっていたかもしれません。それでも、今回は同好の士2名のみの気楽な企画なので、水草の茂み越しに会話をしながら、水面から目を離しません。



ギンヤンマ、オニヤンマほか、数種のトンボ、大きめのアブなどが飛び交っていますが、人を刺す小型のアブや蚊がいないのが助かります。
大きなヤゴの抜け殻でも子供の土産にしようかな、と思ったその時、けんぱさんが3匹目を発見!しかし、水面の障害物のせいでタモがヒットせず、残念ながらゲンモは潜ってしまいました。

これでけんぱさん側では3匹目(うち2匹をゲット)ですが、KwAの方では1匹も姿を見せません。水深の関係でしょうか。

持ち帰っても仕方がないので、残りの生エサ(イワシの開き)をたこ糸に結んで、水面に仕掛けました。水面全体を見つつ、トラップ類を巡視します。


正面の釣り仕掛けのニボシに、、、ゲンモが!
玉網ッ!!


逃がしてしまいました。。。が、続けて足元のイワシに1匹。どうやら移動したようです。すかさず玉網ッ!!



やりました。KwA初ゲットです!


10分後、さらにイワシに囓りついているゲンモをゲット!KwAも2匹目です。




エサに来たということで、さらにイワシ仕掛けを2つ製作。
(今日は万全を考え、たこ糸やカッター、スチロールなど材料も一式持参していたのが活きました^^)
しかしその後は、KwAが1匹の姿を見かけた(枯れ枝の下に一瞬現れ、すぐ潜ってしまったのでタモも出せなかった)だけで、午後5:30をもって撤収しましたが、成果は、


■2〜3令幼虫……KwA2匹、けんぱさん6匹
■成虫……KwA2匹(♂♂)、けんぱさん2匹(♂♀)
※幼虫の活き餌として、サンショウウオ幼生をひと掬い

という結果でした。飼育責任を考えKwAは幼虫を2匹にとどめましたが、成虫はお互い、自分でゲットした分をそのまま持ち帰るという満足な結果に終わりました。
(けんぱさん、運転ありがとうございました!)



[47] (2006/08/14(Sun) 23:19:45)

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