KwAの飼育室









絶好のコンディションに恵まれた9月17日、日曜日。

『秋の日帰りツアー・ゲンモのふるさとを訪ねて』。本日のガイド役はけんぱさん。ドライバーはわたくしKwA。
若干1名のツアー客(さくらさん)を乗せ、KwAのフェラーリ(国産軽仕様)は一路、
ゲンモ池に向けて出発しました^^!






。。。と、まあ冗談はさておき^^;

7月にゲンモ池を発見し、8月にゲンモ初ゲットしたKwAとけんぱさん。
8月にお仲間になったさくらさんと一緒に「シーズン真っ只中のゲンモ池での採集」を先月から企画しておりました。アシの確保とともに3人の日程調整もちと難航しましたが、3人の予定が合ったまさにその日が、9月でいちばんの好天となりました。


方向音痴のKwA、運転に没頭していればよいのですが、OFF会の車内といえば喋らずにはおられません(爆”)。いつものように地図は脳内からきれいさっぱり除去し、ナビはすべてけんぱさんにお任せしております^^;。情報交換から雑談やらのうちに、あっという間に目的の林道へ到着。登るにつれてダートになっていく林道も、小回りのきくKwAのフェラーリ(国産軽四駆仕様、しつこい^^)で来たので全然問題なし!




「さくらさんねえ、『小さい水たまりだけど、ここにも何か居そうですね。。。それはともかく、肝心のゲンモ池行きましょっか!』って言うかも知れない。でもそこ(小さな水たまり)がゲンモ池だから(爆”)」とKwA。笑うけんぱさん。

今日の目的のひとつは“さくらさんにゲンモ池を見せる”ことにもありました。ゲンモ初採集のさくらさんと、手持ちのゲンモがゼロになってしまったけんぱさん。シーズンなので皆「採れないわけはない」と思っていますが、現在オス3を飼育中のKwAは実は内心お気楽スタンス。「オスが採れた場合はお二人に譲って、、、そうだなあ、けんぱさん&さくらさんに1ペアか2ペア、KwAはメス1くらいでオッケー」なんて考えております。(このお気楽スタンスが、のちの問題につながるのですが。。。。)




今日は多少時間に余裕があるので、ゲンモ池近辺の水場をチェックし、様子見を兼ねてトラップでも仕掛けてみるつもりでした。しかし、入口の見つからないダムや、ゲンモがいそうもない川、小さすぎる水たまりなどしか見つかりませんでした。

これ以上は時間のムダということで、あとはゲンモ池に落ち着きます。
もちろん、採集にはここだけで充分(な、はず)です^^。



前回の採集から約1ヶ月。ゲンモ池は我々以外、人がはいった形跡もありません。
(春先以外は)植物が茂って道路からは水面も見えません。注意深い観察者なら植物の違いから水場に気付くでしょうか?さらに林道を進み、水場をチェックして逆戻りしてきたKwA達の車が、見落としてオーバーランしてしまいそうなささやかな佇(たたず)まいです。


林道沿いに、向かって右手が一番深く、陽当たりがよい部分。
前回けんぱさんが泳いでいる2匹をゲットしたポイントです。


さすがに数は少ないですが、だいぶ大きくなったエゾサンショウウオが20匹程度、泳いでいるのが見えます。あとは大量のミズスマシと、アメンボ、マツモムシなど。


。。。?小型種のゲンも泳いでいるぞ!


その隣が、KwAがエサに寄ってきた2匹をすくい上げたポイント。
こちらはヤブが少し込んでいて、わりと日陰になっています。


さらに左。写真に写っていませんが、池の湧水は狭い側溝のようになって
道路沿いに、思いのほか長い範囲に伸びています。




前回(ホンゲン採集OFF)の残り、鶏のレバーとニボシをエサに、お約束のトラップを4つほど仕掛け、釣り竿を含めイワシを3つほど吊るす準備をします。

これ以外に、今回は新兵器もあります。


KwAの新兵器は、ホンゲンOFF時にたらこさんが使っていた100均の小径のタモの
網枠と柄の接合部を補強し、柄(竹棒)を塩ビパイプで強化した、遣い回しのよい小型タモです。ゲンモ池での使い勝手を考え持参してきました。


さくらさんの新兵器は、某釣具店で購入した2重枠の頑丈な三角枠(扇羽型)のタモ。


柄が木製で、ガサガサには最適。前回、ホンゲン沼でタモを折ってしまったさくらさんは、この新兵器タモを2つ(MサイズとLサイズ)購入したそう。今日のはMサイズです。


と、さくらさんがKwAの100均タモを使って何やらすくい上げました。
小型種のゲンです。「これ。。。何だろう?」


今まで見たことのない種類です。(後日けんぱさんが調べたところ、“キタヒメゲンゴロウ”ではないかということになりました。)




さて、この小さな池で、各自散開して本格的な採集開始!!

KwAにはとっておきの秘密兵器がもうひとつあります。
それは、オークションで入手した“メガネにかける偏光グラス”。

この間のホンゲン採集もですが、前回このゲンモ池に来た際、右手の“日当たりポイント”に陣取っていたけんぱさんが、水面の反射光に閉口していたのです。
このポイントはガサガサする余地があまりないので、今日はKwAがこちらを担当しようと考えコレを持参しました。

が、KwAが腰を落ち着ける前に、、、「いました。」
その精力的な採集行動とは裏腹にあまりにも淡々としたさくらさんの口調。

え、ゲンモ?「はい。」



時刻はまだ12時30分。“日当たりポイント”のわずかなスペースでガサガサをしたさくらさん。いきなりゲンモ♀をゲットしました(驚)。

その後、KwAが日当たりポイントに陣取り、脇の茂みのポイント方面に移動し、さくらさんとけんぱさんがガサガサ開始。ここからがさくらさんの独壇場。1匹目に続いて、わずか30分程度の間に、続けざまに♂3匹をゲット!!!




時刻まだ午後1時を回ったばかり。なのにもう前回の釣果に並んでしまいました!


「まずい。これじゃあまるで、KwAは運転手でけんぱさんがナビで、さくらさん一人の採集みたいだ^^;」とKwA。「本当ですね」と笑うけんぱさんですが、、、



「よしきたっ^^」けんぱさんも1時前には1匹目をゲット。
そして10分後にはさらにもう1匹。2人とも大漁ペース(汗。




あせるばかりのKwAはルッキングをやめ、ポイントを変えガサガサをしてみたりします。
しかし、段々わかってきたことなのですが、唯一「丸型」のタモ使っているKwA。実はこの形のタモは、ゲンゴロウのガサガサには結構不向きなのです。。。。

大小トンボが飛んでいますが、季節柄、大半のトンボは里の方へ移動したようです。
煩かったアブも姿を消し、ハチ類が多く、巣別れでしょうか?スズメバチの姿もあります。

しかし、午後2時を回っても、“日当たりポイント”には1匹のゲンモは現れず、
相変わらずKwAにはまだ1匹の成果もありません。

と、茂みの向こうからけんぱさんの声が「あれ?変わったのが採れましたよ!」

駆け寄るさくらさんとKwA。見ると中型のゲンゴロウです。この池では初めて。
「これは、、、メススジのオスですね!」


さくらさんが待望していたメススジゲンゴロウ。思わぬ場所でけんぱさんがゲット!

(このあと、けんぱさんが続々ゲット。もう写真も追いつきません、、、ってか、ブログ用にと記録写真ばかり撮ってる場合じゃないとKwAもあせり始めました。。。(遅)


時刻はもうすぐ午後3時。
ここまでで、さくらさんが♀1♂3のゲンモ4匹、けんぱさんが♀4♂1のゲンモ5匹とメススジ♂1匹。
さくらさんが4匹連続採集のあと、けんぱさんが続けて6匹です。(さくらさんのアタリが止まっていますが、実は、さくらさんはメススジ狙いに絞って、けんぱさんがメススジを採ったあたりでずっとガサガサしていたのでした。)


うーん。まずいなあ。。。採集数だけでいえば、今日はもうお開きにしてもよい程の匹数なんですが、、、KwAがボウスだもんなあ。




そしてさらにけんぱさんがゲット。6匹目!
さすがのKwAも“日当たりポイント”の張り番をしてる場合じゃなくなりました(大遅)。
けんぱさんと並んでガサガサ開始です。

そして、なんとガサガサ5回目で「。。。。。!」


メスをゲット。あ、交尾栓ついてる!!〜〜嬉(TT。



(続いて、さくらさんも5匹目をゲット)



時刻は午後3時を回りました。

「今日はKwAのクルマだから、KwAが採るまで帰れませんよ(ФωФ)」なーんて言ってたKwAですが、既に全体では12匹、そろそろ引き上げを考えなければなりません。

「あと1時間、4時半で撤収しましょう。」とKwA。うーん大人だ。
さくらさんとけんぱさんにはもちろん異存ありません。
「もう1匹採れなかったら、採集記は書きませんよっ!!」って、どこが大人だKwA。。。。

“日当たりポイント”の隣の“茂みポイント”に陣取りました。前回、午後4時前後にエサ採集で2匹をゲットした場所です。

対岸までの距離は3メートル弱程度。偏光グラスのおかげで、無理なく全体をルッキングできます。対岸には植物が繁茂し、山の斜面に向けてカケアガリになっています。「人が回り込めないかわりに、ゲンモの蛹化・羽化には理想的だろうなぁ」なんてボーっと考えながら、対岸近くを見ていると、、、

水面に傾いた草の葉先に、、黒いモノが。。。
前回ホンゲン採集のように見間違いではありません。2本の後脚を跳ね上げ、お尻を水面から出して休んでいる、まぎれもないゲンモです。やったね、2匹目!でも。。タモが届くか。。

KwAの丸型タモの柄を目一杯伸ばして固定。ゲンモはまだ動きません。
水際ギリギリまで出て、目一杯手を伸ばし。。。

手網ッ!ギリギリで被せました!
。。。が。。。。残念、ゲンモは入っていませんでした。逃げられた。。。。


  *   *   *

タイムリミットまであと10分。
「まだまだっ!サッカーだって5分あれば試合はひっくり返るんですからっ」と“茂みポイント”で粘るKwA。ところが勝利の女神、じゃなかったゲンモは、“日当たりポイント”に現れました。ルッキング中のけんぱさんの前を泳ぐゲンモ、すかさずけんぱさんがタモでゲット!

けんぱさん「ははは。よし、これで終わりっ!」

うー。。。泳いでるゲンモをタモで掬うのって気持ちいいんだよねえ。。。。(TT。



ここでタイムアーップ!



採集結果
けんぱさん ゲンモ7(♂2♀5)、メススジ1(♂)
さくらさん ゲンモ5(♂4♀1)、他に小型種をキープ
KwA ゲンモ1(♀)

ポジション取りや、装備(タモ)の違いもさることながら、今回の採集にかける意欲(どうしてもゲットしなきゃ)が足りなかったなぁと反省しきりのKwAでした。

次はリベンジするよっ!

(帰りに、けんぱさんに♀を1頭もらいました。けんぱさんありがとうございます。
 ナビもどうもでした。さくらさんも、例のモノありがとうございました!)

 ※文責はすべてKwAにあります。
 不適当な記述、画像等がありましたら加除添削いたしますのでお知らせください。



[83] (2006/09/22(Fri) 00:02:49)

おおっ!
大漁だったんですねー
行きたかったなー(T_T)
・・・と言いつつ昨日の仕事の帰りにゲンモ池林道に入りました。
しかし、昨日は例の場所のゲートに鎖がかけられており、池までは行けなかったです。
この時は池の側まで車で行けたのですか?
[84] (2006/09/22(Fri) 10:11:21)

どうもっ^^! へへへ大漁です(全体的には^^;)。

ここでは詳しくは言えませんが、車行けましたよ。
千歳方面のような力業ではありません(爆”)。


ちなみに、明日はまた、あちら(ホンゲン)へ遠征予定です^^。
[85] (2006/09/22(Fri) 10:32:25)

えーっ!
今度はホンゲン沼へ行くんですかぁ〜
いいなぁ〜
行きたいなぁ〜
でも明日は仕事ですぅ(-_-;)
悔しいぃぃぃ〜^^;
[86] (2006/09/22(Fri) 10:55:17)

へへへ。実は急遽決まりまして^^、アシ状況も含め先程フィックスしたので、あちらの板で一応たらこさんにお知らせしようと思っていた矢先でした。

KwAとさくらさんが確定。けんぱさんも仕事が片づけば後から直行予定。

前々からの予定ではないので、ウェーダー(胴長)の購入が間に合わなかったのがイタいですが(給料日は週明けだし^^;)。

それでも、KUMAさん&さくらさんおススメの中国製強力三角タモは購入しましたので、前回けんぱさんがホンゲンゲットしたあたりで粘ってみようと思います。目標、自力3匹!!
[87] (2006/09/22(Fri) 11:18:19)

ゲンモ大漁おめでとうございます・・・若干1名を除く(笑)。

キタヒメゲンゴロウは道北・道東の湿原に生息する種ですので、林道脇の溜まりで、前胸背の黒紋が丸い種であればエゾヒメゲンゴロウだと思いますよ。しかし、念願のメススジゲンゴロウまで採ってきたとは、なかなかやりますね。でも、やはりメスがカッコイイですヨ。

例の中国製の網は、流石造りが雑なので、網が解けてきたりしますので、時々補強しながら使わないとなりません。でも、普通の網よりは枠が丈夫なので使いやすいです。

KUMAの知り合いのゲンゴロウ大好きな若者は、先日、念願のオオシマゲンゴロウを採ったと、大コーフンのメールを送ってきました。やはり、ゲンゴロウのシーズン真っ盛りに突入のようですね。これからの、成果が楽しみです。
[88] (2006/09/22(Fri) 14:11:58)

どもどもKUMAさん。いやあ次は頑張ります。勝負は“水物”ですから^^(誰が上手いことを言えと(ry

エゾヒメゲン、なのですか。現物はKwAの手元にないのですが。。。さくらさん持ち帰ったかな?

>例の中国製の網は...
解けてきますか。。。KwAも実物を見て「大丈夫かいな?」と思いましたがやはりですな。心しておきましょう。

オオシマゲンゴロウもよいですね〜。最近中型にも心が動きつつあります。
[89] (2006/09/22(Fri) 15:10:41)

どもでーっす^^ 採集記執筆お疲れ様でした<(_ _)>

いやぁ〜!泳ぐゲンモに網被せるのは。。。サイコーに気持ちいいですよ♪“手応えが”断然違いますからね!
土曜は、是非チャンスに恵まれんことを祈っております。

>KUMAさん
お話は、かねがねKwAさんから伺っております。
キタヒメゲンについては、私も生息地情報などから懐疑的ではあったのですが、エゾヒメとは色が決定的に違いました。
実は、帰宅後に検索してて気付いたので手元にはおらず、さくらさんもリリースしてしまったとのことでした。
今となっては証拠もないのですが、色合いは間違いなくキタヒメでした。

そろそろガサガサ兵器の四つ手網の導入を考えておりますが、効果の程は未知数ですね^^;今シーズンに1度でも試して見たいものですね!
。。。というワケで!今シーズン最低1度は、ガサりに行きますよ^^たらこさん。

小型ゲンも中々魅力的ですよね!オークでシマゲンを見る度に、揺れ動いております(-"-;)

[90] (2006/09/22(Fri) 19:49:01)

キタヒメとエゾヒメですが、大きさが全く違います。
色の違いは当てにならないです。個体にもよりますし、生きているときと標本とでもかなり変わります。確実に区別するには、エゾヒメゲンの下面は黒ですが、キタヒメゲンでは、前胸腹板のみ黄色ですので、そこを見れば判ります。

オオシマゲンは低湿地のヨシやスゲの生えている湿地ぽい場所の池のヘリをしつこく掬うことがコツです。♀は黄色いスジが綺麗に出てなかなか良いゲンゴロウですよ♪
[92] (2006/10/07(Sat) 19:56:56)

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