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●夕張メロンの起源


 栽培の起源は、大正12〜3年頃スパイシーカンタローブ種の作付けからです。
 昭和5年、沼ノ沢地区でマスクメロン普及会が組織されアールス種の栽培を試みましたが、十分な糖度が得られず立ち消えとなりました。 一方スパイシーは糖度、品質とも優れ、昭和8年頃より小樽、札幌、室蘭に出荷されました。 しかし戦争の激化と共に消え去っていきました。



●戦後の混乱の中から 


 戦後昭和24年スパイシー作りが再開されました。当時の夕張の農業は雑穀、他の一般野菜中心の経営で、農  業所得も低く農外収入によって生計を立てているという状況でした。石炭労働者の増加と、経済状況が復興する  につれ、それまでの自給自足経済も終わりを告げていきました。
 当然メロンの栽培が真剣に見直され、従来のスパイシーカンタローブをもとに新しい品種の育成の気運が目覚めてきました。



●メロン組合の誕生


 昭和35年4月、沼ノ沢、清水沢地区を中心に17名の有志により夕張市メロン組合を設立しました。
当時はまだ優れたF1種が開発されておらず、スパイシーの他数種類の品種が栽培されていました。いずれの品  種も大きな欠点があり、この年交配されたスパイシーとアールスのF1に大きな期待が持たれていました。



●夕張キングの誕生


 大正の半ばに導入されたスパイシーは消費も極一部の人たちに限られており、栽培上では烈果(割れ)、病害  虫に弱く、栽培しずらい為少数の農家の栽培にとどまっていた。
 昭和32〜3年に入って一代雑種の育成が示唆され、小林氏、大田氏その他若干の人たちが、普及所の指導を受けながら可能性を求めて、研究され始めました。
 こうした中で、清水沢地区の大村氏がスパイシーを母体にアールスとの交配により、ネットが完全に外観を覆い肉質はサーモンピンク、糖度、風味ともに素晴らしい一代雑種の交配に成功しました。一方豊田氏も独自に立場で一代雑種の交配を進めていましたが、昭和35年にスパイシーとアールスの交配に成功しています。
 こうして多年の願望であった新品種が作出されたことにより夕張市のメロン栽培の方向づけがなされました。



●F1の命名


 昭和35年大村氏により現在の夕張キング(F1)は、品種名を夕張アールスに統一しました。
 一方第三回全道園芸作物共進会が8月19,20日札幌丸井デパートで開催され、大村氏の夕張アールスが農  林大臣賞、一等賞には高橋氏の夕張クイーンがそれぞれ受賞しました。この際審査員からF1にふさわしい品種   名に改定してはという助言があり早急に品種名を改定することとなりました。
 昭和36年9月6日メロン組合臨時総会に品種名を『夕張キング』と命名しました。



●今日までのあゆみ   


 ・ 昭和36年  メロン組合員36名栽培面積3.6haとなる。
 ・    37年  メロンの品種を夕張キングに1本化、原種保存の圃場設置をしました。
 ・    38年  共選体制の確立により等級間の品質の均一化が図られる。
 ・    39年  組合員数150名となり育苗の電熱利用の促進を進める。
 ・    41年  ミツバチの導入により着果性がよくなり早期栽培が進む。
 ・    44年  メロン栽培指導書の発刊
 ・    45年  東京「東一青果」「築地青果」にテストケース販売を実施好評を得る。接木にも取り組む。
 ・    46年  東京輸送を国鉄コンテナから航空輸送に切り替える。
 ・    48年  日本農業賞において集団の部、北海道ブロック代表として全日本農業賞奨励賞を授与。
 ・    51年  各地域ごと10名程からなる小グループを編成20グループが組織される。
 ・    53年  夕張メロンの類似の品物が作られたため、困難と思われた登録商標が交付される。
 ・    55年  組合員205名栽培面積146ha農協取り扱い金額10億円を突破する。
 ・    60年  ハウス栽培が3分の1となり取り扱い金額も22億5千万円となる。夕張メロン城完成。
 ・    63年  作付面積256ha取り扱い金額32億3千万円
 ・  平成2年  農協取り扱い金額40億円突破する。 

    




夕張メロンには左記のシールが1個に1枚添付してあります。
等級確定の証明書なのでお求めの際ご確認ください。
夕張メロン共撰場
での撰果風景

規格 糖度 1箱

重量
一果

重量
1箱

果数
ヘタ

有無
花落
の大
きさ


果色 付 帯

13%
以上
8kg

1.1k

1.8k
5ヶ
6ヶ
7ヶ
正常

もの
90%
完全

もの


灰緑
特秀としての品位があり豊円のものである。玉揃いのよいこと、荷姿の悪い物は格下げとする。リングのあるものは認めない。醗酵果、身くずれ果を除く。
12%
以上
同上 1.1k

2.5k
4ヶ
5ヶ
6ヶ
7ヶ
同上 70%
以上


灰緑
秀としての品位があるもの。荷姿、玉揃いの悪い物は格下げとする。長だ円形果、ヒダの強いもの、扁平果、醗酵果、身崩れ果を除く。特に玉揃いがよいことが条件。
11%
以上
同上 1.0k

2.5k
4ヶ
5ヶ
6ヶ
7ヶ
8ヶ
同上 50%以上

緑黄
極端な玉果を除く。又、特に玉揃いがよいことを条件とする。
10%
以上
同上 1.0k

2.5k
4ヶ
5ヶ
6ヶ
7ヶ
8ヶ
同上 40%
以上


黄緑
玉揃いの著しく悪いものは共撰の対象外とする。著しい醗酵果、身崩れ果、病班、きずのないもの。果肉が薄く食味が著しく悪いものは共撰の対象としない。


    




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