日々のつれづれ。
進行状況など、更新するまでもない記事。
  Azone Boys Doll Collection展 柘榴・翠玉の衣装のこと 2018年05月27日(Sun) 人形&模型とか
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ツイッターのほうでもいろいろ告知したりされたりしていたAzone Boys Doll Collection展。
5/26からアゾン秋葉原店にて開催となりました。

みえこさんとのコラボ3体(狐、鴉天狗/黒・白)の衣装作成をさせていただいたほか、
今回は私がほんの少しリペイントをしたあおとくんとゆうたくんに衣装を着せて出品しています。
この記事の最初にある画像の2体です。

◆衣装は
 ●袖の大きな縮緬地の上着(総裏。小さな★型のボタン・ループ留め)
 ●中に着ているシャツ(チャイナと着物の中間位。シンプル)
 ●ゆったりした、裾を絞ったズボン(ウエストはリボンを結びます)
 ●髪飾り
 ●靴(ペタンコ底で室内履きっぽい。上着とお揃い)
 ●ガラスドームの中に蓄光する花を納めたランタン
  


やっと二人の衣装が揃った記念写真。まだ靴が出来てないなこれ…
ほとんどノートパソコンの上で作業しています。



二人の髪飾りと上着。
縮緬地でそれぞれ赤と緑で総裏で仕立ててあります。
内袖は上着のそでぐりにかがりつけてあって、
中に着ているシャツは袖無しです。(撮影してなかった)
肩に透かしパーツと房飾り。内袖が見えるように袖を作りました。

髪飾りは立体的な金属の透かしパーツにレジンを盛って作ってあります。
あおとくんのほうは髪色が濃く、そのままだと透明な赤いレジンが見えなくなってしまうので、裏からアルミホイルを貼り光を反射させています。
ゆうたくんは髪色が白いので、薄いブルーのレジンとホログラムシートの色がきれいです。一部だけアルミを貼ったような覚えが…たぶん。
なぜかこちらのパーツは彫刻が甘くてもっさりしているので(理由がわからん)グリーン〜青のグラデーションに彩色されたパールの半球を貼りました。


光るものが好きなので…蓄光の花びらを作って組み立ててあります。

あおとくんに持たせる薄桃色の花のほうにはこっそり赤い石が入れてあります。(これは光らないぞ)
光り方は以前作った赤クラゲちゃんの衣装↓と同じです。


ゆうたくんに持たせる薄水色の花は二輪、葉っぱ2枚。
光り方は光花珠↓と同じです




◆名前
…名前を付けるのは気恥ずかしいんで、いつも通称で済ませちゃうのですが
ほかにもカスタムされたあおとくんやゆうたくんが居るので頭をひねってみました。
というか、決めかねてツイッターで相談した結果の命名です。
あおとくんは柘榴石から柘榴、ゆうたくんは翠玉。
両方とも衣装の色のイメージから石の名前を取りました。
柘榴石はガーネット。黒にも見えるくらいの濃い赤色の石
翠玉は緑柱石=ベリル。画像検索するとたくさん白菜が並びます。


ほかの作家さんの作品の中に埋もれてしまって、
だれも見てくれないんじゃないかとか不安でたまらんのです。
どうか、秋葉原、名古屋、大阪、そして追加された池袋での展示で
気に入ってくださる方が現れますように。

画像を追加して長くなってしまったので、みえこさんとのコラボの狐さんと鴉天狗の衣装のことは別の記事にまとめました。

狐さん、鴉天狗の白と黒、柘榴、翠玉、どの子もなにとぞよろしくお願いします。

  Azone Boys Doll Collection展 鴉天狗・狐の衣装のこと 2018年05月26日(Sat) 人形&模型とか
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Azone Boys Doll Collection展に、みえこさんとのコラボで参加しています。
衣装の作成を担当させていただいたので、衣装についてつらつらと。
お顔のほうはみえこさんのツイッターやブログのほうでご覧になれます。

鴉天狗も狐も、以前作成したことのあるテーマですが
アゾンさんでの展示イベントということで、
ちょっと特別に出来たらいいなと作業を進めました。

狐さんの特別な点は尻尾が3本モフモフしているところ。
着物に袴、水干(正しい名称かわからない)姿です。
狐さんの耳と尻尾のモフモフを見てやってください。
狐さんの衣装は作ってから少し時間があいてるので、画像とか何にも残ってないのです。
ベースになる衣類は何回か改良しながら作っているものだし、打ち合わせも尻尾3本で!で済んじゃったんだよなぁ。残念。

耳はヘッドにピンで刺して装着、尻尾はネオジム磁石で装備しています。
3本の尻尾はある程度形が付けられますので、ピンと伸ばしたり曲げたり出来ます。



次に鴉天狗。
衣装の形のラフのラフはツイッターにてお披露目していますが
そのあと、もう一回イメージを固めるために描いたのが
この記事の最初の画像です。
ヘッドに関しては完全にみえこさんへお任せしてるので
私が勝手に髪型や顔を付けてます。気にしない。(ポニテ男子もいいよね)

鴉天狗の衣装は
 ●袖無しの着物
 ●すそを絞った袴
 ●手甲
 ●脛あて
 ●上着
 ●ときん
 ●翼
 ●鴉の嘴マスク
 ●一本歯の下駄(これはみえこさんが作ってくれました。狐の下駄も同様。)

先に作ったのは黒のほうなんですが、必死に作っていたので画像が残っていないのです。

これは脛あて。すっとした脛がいいですなぁ。
金の細いコードをちまちまと手縫いで縫い付けてあります。
手甲も同様、手縫いで縫い合わせて縁を飾りました。

上着を着ていないとこんな感じ。
そういえば修験者とか天狗って、腰に毛皮巻いてたりしたなーと思い出してファーを付けてみました。
帯部分は袴と一体化してあります。後ろマジックテープで留め。

上着は透ける生地。
合皮と金属バックルをいろいろ使っています。


ときんと翼は軽量な樹脂系の粘土で作っています。
白のほうは購入してそのままの粘土なのですが、黒いものは販売されていないので、複数の粘土や顔料・メディウムなどいろいろ配合したものです。


翼は、羽を一枚ずつ作って貼っていくという地味な作業の末出来上がります。
上の画像は表側を張り終わった状態です。
この後乾燥させてまた裏側に羽を一枚ずつ…で仕上がります。
中心にネオジム磁石を入れてありますので、着物の裏に縫い付けたワッシャーとそれにくっつけた薄いネオジム磁石の磁力で着脱します。
他の衣装に変更しても、磁石で挟むようにすれば装着することが出来ます。
ときんは白の粘土を肉まん型に形成してラッカー系で塗装。穴を開けて通したゴムカタンで装着しています。

↑が完成した翼。
展示の際は背中側が見えないのですが、こんな感じになっています。
正面側からだとほんとに一部しか見えないんだよなぁ…



鴉の嘴マスクは石粉粘土で原型を作り、複製して作成しました。

少し磨いた後、黒は塗装後艶消しクリア、銀はメタルカラーに塗装、クリアを少し吹いてあります。銀は古びて少し荒れた感じに仕上げました。

合皮のベルトと金属のバックル、小さなホットフィックスを付けました。
顔に装着することも可能ですが、「首にかけた時にカッコいいといいよね」という話し合いの結果です。
ハシボソガラスじゃなくてハシブトガラスのほうですねたぶん。



全部着せてしまうと見えにくかったりする部分も、作った者からすると見て欲しかったりするので、こうして細々と説明させていただきました。

秋葉原から名古屋大阪、東京に戻ってきて池袋での展示という長旅のなか、どなたかといいご縁が結べますよう願っています。
鴉天狗、狐、そして柘榴と翠玉も、どうぞよろしくお願い致します。

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