2001年詳細記録 その2(2002年度編)

3令幼虫(WF1…3頭)
  左上=1号室♀、右=2号室♂、左下=3号室♀? ← 前年12月に勝手に判別。後に間違いが分かる。。

9)マット交換して、暖かい部屋にケースを移動。   2002.4.23



 
3月末まで、真冬は最低5度〜春先の最高でも15度程度の部屋(納戸)で飼育していました。
 ケースとふたの間に、食品用ラップ(キリで30個程度穴をあけたもの)をはさんでいたので、
加湿は月1〜2回程度。その後、10〜14度程度の温度差のない部屋で、4月末まで飼育していましたが、春になってもう少し温度の高くなる部屋に移さなければ成長が進まないことを知り、通常の部屋(KwAのパソコン部屋)のクローゼットに移しました。
 上は、その時に
マット交換(例によって全交換)をした際の写真です。この時点で、前回のマット交換から4ヶ月経つのに、マットはそれほど食べられていなかったような気がします。低温で越冬したからでしょうか。
 この後、
右の1頭が、蛹化していきます。

10)前蛹状態に気づく   2002.6.25
 羽化へのプロセスとして、前蛹(蛹化への準備段階。2〜3週間程度続く)→蛹(2〜3週間程度)を経なければなりません。夏に羽化すると考えると、6月に入れば、いつ前蛹状態になってもおかしくありません。前蛹状態では、「ケースの底の壁沿いで蛹室をつくり、黄色っぽく変色した幼虫の体が固くなって少し縮まって動かなくなる」ときいていたので、今か今かと思って何度も見誤りました。(前蛹状態かと思ったらマットの中を移動していたり。。)
 そしてこの日、やっと
1頭の幼虫が前蛹状態になっていることに気づきました。なぜ言い切れるかって?それは、その後この幼虫が蛹化したからです(笑)。たぶんこの前週くらいから前蛹状態になっていたと思います。
注)この時期は、飼育初年度でもあり慎重に慎重を重ね幼虫を刺激しないようにしていたので、写真撮影をおこなっていませんでした。
11)蛹化   2002.7.5〜7.6
左右のプラケの2頭はまだ3令ですが、真ん中のケースの1頭が蛹化していました。(撮影/7月5日 午後9時18分)
※このあと、羽化までは3週間ほどかかっていますが、変化のあった時点の写真でごらんください。



蛹。仰向け状態・右側が頭部です。(撮影/7月5日 午後9時19分)



ケースに刺激をあたえると蛹室の中で身動きします。
(撮影/7月6日 午前10時43分)

12)羽化   2002.7.27

脚部分が黒くなってきたのに気づく。羽化がはじまったようです。
(撮影/7月27日 午後1時51分)


羽化が進んでいます。うつぶせ状態。下翅が長く出ています。上翅は少し色がついてきました。
(撮影/7月27日 午後10時7分)

(撮影/7月27日 午後10時10分)


この後、体色は赤から茶、濃い茶へと変化していきました。成虫は時折仰向けになったりうつぶせになったりして翅を乾かしていました。

*                   *

さて、ここまでくると新成虫を掘り出してよいものかどうか悩みます。羽化後1週間は羽などがまだ柔らかいのでそのままそっとしておいた方がよいが、2週間もたてば取り出しが可能で、3週間から1ヶ月くらいからようやく餌をたべるようになるとのこと(それまではそっとしておく方がよい。)
結局KwAは、新成虫が自力でマットから出てくるのを待つことにしました。しかし、結局は蛹室から出ないまま秋を迎えてしまいました。どうやら一年一越のようなので、そのままなりゆきにまかせることにし、秋からは比較的低温の部屋(納戸)にケースを移しました。そっとケースに刺激をあたえると新成虫は身動きするので元気なのがわかります。体力の消耗を防ぐため、蛹室部分をケースの外から紙でおおって暗くし、時折マットに加湿するのみで休眠状態を保たせています。

13)2年目にはいった幼虫たち。   2002.8.4

さて、一方で2年目にはいった幼虫たちです。この時期は他のクワ飼育や、採集があったので特にこの2頭の3令幼虫には注意をはらっていなかったのですが(^_^;)、冷夏だったこともあり、通常の室温で飼育していました。(ある暑い日に室温管理を怠り、隣の国産カブトペアは★になっていましましたが、幼虫はマットの中で元気でした。。)




14)マット追加。   2002.12.11

先に1頭が羽化したので、残りの2頭の成長促進のため、残りの2頭を昨冬とはちがい常温(室温)で飼育することにしました。云い換えれば温室飼育です。そのためかこの時期に入っても動きが活発で、軽く詰めたマットは穴だらけになっているので、マットを追加することに。幼虫を取りだしたあと、マットを手で少し固めに詰め直し、買ってあったクルビ幼虫用マット(ZAKU関西バージョン)を追加しました。(今回は全換えはしませんでした(^^))




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