2001年詳細記録 その3(2003年度編)

3令幼虫(WF1…2頭)と、蛹室内で休眠したままの♀新成虫。
  ♀を納戸(10〜15度)で休眠状態を保ち、2頭の幼虫を20〜22度の暖房室温飼育。
  累代の為に、なんとか幼虫の羽化を促進しようとするが。。。

15)何度か「前蛹か?」と思いながら、空振りが続く3令幼虫。   2003.3.10



 
COVAさんから「黒土をケース底部に入れると、幼虫はそこに頑丈な蛹室を作る」との情報を入手。
 ところが12月より暖房室温飼育を開始した幼虫たちは、いつ前蛹になるかわかりません。昨年♀が蛹化した時も、あとになって「あれが前蛹だったのか」と気づく状態でしたから、KwAも慎重になっています。幼虫がケース底部で多少動かなくなると、「蛹室か!?」と色めきたつ始末。。。黒土を投入することができません。
 動かなくなった!と思った翌日に移動していたり。。。ぬか喜びが続き、もういいかげん訳がわからなくなってきたので、気にするのはやめにしました。
 上の写真でも、何となく蛹室を作ろうとしているように見えるのですが。。。
(撮影/3月10日 )
16)休眠中だった♀が地上に!   2003.3.21
 週に1度程度はそっと様子を見ていた休眠中の♀のケース(10〜15度の納戸で保管)。
 この日、しばらくぶりにチェックしてみると、
マットの表面に♀がはい出てきていました!
予定ではあと1〜2ヶ月は眠っていてほしかったのですが。。。
それでも、元気に動き回っている姿を見ると、思わず顔がほころんでしまいます。なんといっても我が家の羽化成虫第1号!

 上翅のフチの形が多少羽化不全ぽいですが、五体満足の立派な♀です。よかったあ。
 あまり嬉しいので忘れてましたが、ノギスで計ると大きさは
33ミリでした。

17)あせって大失敗。。。   2003.3.21
 ♀が目を覚ましたので、同腹のあと2頭の幼虫にはなんとか蛹化して追いついてもらいたい。動き出した♀を見ていて羽化不全も心配になり、進展のない幼虫の状態に業を煮やし、やはりケースに黒土を入れようと幼虫のケースを暴いてみることにしました。
 ケースを逆さまにし、バットにマットごと空けてみると。。。

。。。やってしまいました。これは蛹室ではないですか。。。
先週の時点ではまだ坑道だったのですが。。あせってちゃんと確認しなかったのが大間違いでした。。
幸い、マットが固く、しっかりした蛹室だったので、そのままケースに戻すことにしました。


幼虫が蛹室からもがき出てしまったので、開き直って計測してみました。体重は15g。
前蛹状態から、すこし蛹化が進んでいるようにも見えます。(後ろから2〜3節目の気門の付近に変態の兆しが見られる)


 蛹室が完全な形なら、人工で作るよりいいだろうと(人工蛹室は未経験だし)、そのままケースに元通りはめ込んだのですが、強く押しすぎてしまい、天井を少し崩してしまいました。。。
それでも露天にすると湿度が心配なので、上をマットの固まりで補強しました。大丈夫かな。。。
何事につけ
余計なことをしない方がいいと反省。もちろんもう1頭は手を着けず。
(外からは完全に確認できないのですが、どうもこちらも蛹室を作っている気配です)

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